自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/04/24

蛤をいただく

先日、蛤を購入し、
夕食でいたただきました。

まだ生きている蛤でしたが、
火にかけ時間がたつと

殻がパカッと開き、
死んでしまったのが分かります。

そんな姿を見ながら、

こんな風に食べられるために、
生まれてきたり、必死に生きてきたわけではないだろうに、

なんだかかわいそうだな・・・
自分が蛤だったらどんな気持ちかな・・・と考えつつ、

そういえば、かつて人も、
肉食動物など何かに食べられたりした時代があったのかな?
と、ふと疑問に思いました。

自然界の生き物は、
いつもなにかに食べられたりと
命を襲われる危険が隣り合わせ。

だからこそ、いつも危機感を持って必死に生き、
決して油断していることもなさそうですが、

人も、何者かに食べられたり、襲われたりするなど、
危険が身近にあるような状況だったら、

もっと感覚を研ぎ澄ませ、野性的に生き、
こんなにも傲慢にはならなかったのかもしれない・・・と感じました。

決して「人も食べられたほうがいい」なんて思いませんが、

生態ピラミッドの頂点にいることで、
何か征服、制覇しているかのように錯覚するのではなく、

こんな風に沢山の命に支えられていることを忘れずに、
その命の分、感謝の分を、

自然界の中にいる人として、
お役に立てる働きをしていきたいです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子