「継承」を考えた時、
それは、伝統文化においても、
家庭内文化や、職場の文化においても、
「一緒にやる」ことが大事だと感じています。
時間をかけて積み上がり、継承されてきたものを見て、
それをゼロからつくろうと思うととても難しく、
また、いきなりはつくれないことを感じますが、
残されたものや人、智恵があるのなら、
そこから一緒にやることで
無理なく継承される・・・と感じます。
だからこそ、途切れることは
恐いことだとも感じるのです。
例えば、職場でも、
引き継ぎなどする時に、
マニュアルを渡して「はい、どうぞ」と
別々でやっても、
仕事のやり方は引き継げるのかもしれませんが、
一緒に取り組めば、仕事のやり方だけでなく、
その人が何を大事にしているのかが見えてきます。
そう思うと「一緒にやる」ことは、表面には見えない、
そこにある心や想いを継ぐという意味でも、
継承、引継ぎをしていく上で、
とても重要で、自然な取り組み方だったのかもしれません。
今の時代「分業して効率よく」と言われがちですが、
この「効率の良さ」は、見ているところによって、
変わってくるような気がします。
あえて「一緒に取り組む」ことで、心や想いを繋ぎ、
長い目、広い目で見た効果を発揮できたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子