自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/07/02

継承するために

「継承」を考えた時、
それは、伝統文化においても、
家庭内文化や、職場の文化においても、
「一緒にやる」ことが大事だと感じています。

時間をかけて積み上がり、継承されてきたものを見て、
それをゼロからつくろうと思うととても難しく、
また、いきなりはつくれないことを感じますが、

残されたものや人、智恵があるのなら、
そこから一緒にやることで
無理なく継承される・・・と感じます。

だからこそ、途切れることは
恐いことだとも感じるのです。

例えば、職場でも、
引き継ぎなどする時に、

マニュアルを渡して「はい、どうぞ」と
別々でやっても、
仕事のやり方は引き継げるのかもしれませんが、

一緒に取り組めば、仕事のやり方だけでなく、
その人が何を大事にしているのかが見えてきます。

そう思うと「一緒にやる」ことは、表面には見えない、
そこにある心や想いを継ぐという意味でも、

継承、引継ぎをしていく上で、
とても重要で、自然な取り組み方だったのかもしれません。

今の時代「分業して効率よく」と言われがちですが、
この「効率の良さ」は、見ているところによって、
変わってくるような気がします。

あえて「一緒に取り組む」ことで、心や想いを繋ぎ、
長い目、広い目で見た効果を発揮できたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子