自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/08/16

見守る体制

先日、社内でお客様のサポート体制について、
打合せを行いました。

少数精鋭の組織ということもあって、
なかなか、全てのお客様に対して、
現状況を把握するのが難しいこともあり、

「どう改善していこうか・・・」と、
悩ましくもありましたが、

こんな時こそ、
「園の先生たちだったら・・・?!」と、
視点を変え、考え直してみることに。

保育現場の先生たちも、チーム保育に取り組み、
限られた人数で、
協力しながら全ての子どもたちを見守ろうと奮闘していますが、

その鍵となるのは、

先生が一人ひとりの子どもに
「やってあげる」のではなく、

子どもたちの主体性を発揮できる環境だったり、
発達に合った環境、ゾーンを用意する等、
「環境」を工夫すること。

ここに、チームで見守ることができる
大きなヒントがありそうです。

持ち味を活かし、助け合いの社会を目指す中で、
それぞれの主体性や自立を促すために、

私たち自身も、
自分たちが直接なんとかしようするばかりの改善ではなく、

お客様が困っていることに対して、
お客様自身が、なんとかできるように環境を用意して、

その状況や段階に応じて、適した手助けができるよう、
見守ることができる体制をつくっていくことが

やっぱり、自然なことでは・・・と感じています。

「なんとかしよう」と思っているのは同じことですが、

前提にある考えが、
「やってあげる」になっていれば、

改善案も、刷り込みの中からの改善になってしまい、
本末転倒になりかねないことがあります。

そもそも、何を目指しているのか、
なんのためにやっているのか・・・と、

理念から、チーム保育を参考にして、

自分たちの働き方も、試行錯誤しながら
見直していきたいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子