今夜は、美しい満月が
夜空を照らしていますね。
思えば、今年最初の「満月」ですが、
旧暦では、新年最初の満月の日に、
正月を祝う「小正月」があり、
それが、ちょうど旧暦の1月15日だったそうです。
今年は、今日が満月にあたるので、
当然ながら、新暦の1月15日は満月なはずもなく・・・
今でも地方で残っている
左義長(さぎちょう)やどんど焼きと言われる、
小正月に行われる厄払いの行事がありますが、
行事やお祝いの主旨が月に関わるものについては、
こんな新暦と旧暦で生じるズレに、
特に、違和感ををおぼえますね。^^;
ちなみに、旧暦でいえば本来、
小正月の豊穣祈願や厄除けの日だった1月15日ですが、
戦後には「成人の日」と定められ、国民の祝日となって、
市町村では成人式を祝うのがならわしとなり、
更には、2000年からはハッピーマンデー法にもとづき、
成人の日は1月の第2月曜日に変更され、
小正月の影はますます薄くなったようで・・・
私自身も、小正月には馴染みがありませんでしたが、
実は、こんな時代の背景があったのですね。
新暦と旧暦のズレを紐解こうとすると、
なんだか頭が混乱してきますが、
月の満ち欠けや、自然の変化を見ながら感覚を近づけ、
自然に沿った暮らしをしていきたいです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子