今日は、ある保育園の理念研修でした。
来年度から園長交代という節目でもあるため、
改めて、全職員で理念を再確認していくことに。
そんな中で、
「100年後の職員たちにも守ってほしいことは何か」と、
職員同士でディスカッションすると・・・
「大人も子どももありのままでいれて、
それぞれ違うからこそ、その違いを認め合うこと」
という声がありました。
また、園長と副園長の関係にも触れ、
「園長、副園長は対照的だから、ありのまま。
園長は、苦手なことに対して、
『すみません。よろしくお願いします。』と
副園長にお願いして、
頑張ろうとしないところがいい。
自分で自分を認めている。
だから、子どもたちにもそんな風に
『できなくちゃ、じゃなくていいんだよ。』
と言える。」
とも、仰っていて
普段から、理念が体現されていることが
伝わってきました。
・・・・というのも、こちらの保育園は、
お釈迦様の教えを基にした仏教保育園。
ちょうど、研修の最後には
保育園の「理念ブック」にも掲載されている
「三草二木のたとえ」というお釈迦様の説法を、
皆で確認し合いましたが、
とても心に響く、素敵な教えだったので、
こちらでもご紹介したいと思います。^^
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この世界には山があり、谷があり、川があり、海があり、
そしてそこにはたくさんの
小さな薬草、中ぐらいの薬草、大きな薬草もあり、
大きな樹木も、小さな木も、きれいな花も小さな花も、
ありとあらゆる草や木があります。
そこには、同じように太陽はあたり、
雲が湧き、等しく雨が降り注ぎます。
その雨はたとえどんな小さな花にも、
大きな木にもあまねく平等に降り注ぎます。
降り注ぐ雨は平等ですが、
小さな花は小さいなりに、大きな樹木は大きいなりに、
その受け取る量はまったく異なります。
それでもそれぞれが自らの命を精一杯輝かせ、
生き生きと成長していくのです。
小さな花が大きな樹をうらやむ事も、
大きな樹が小さな花を見下すこともいらないのです。
仏さまのお慈悲は降り注ぐ雨のように、平等に注がれるのです。
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まずは、自分自身が、
与えて頂いてることに感謝して・・・
自分を認め、他者を認め、
それぞれの持ち味を伸ばし平等であることで、
比較や競争社会の刷り込みをとっていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子