昨夜から、関東は強い風と雨が降り、
荒れた天気になっていますが、
今朝の通勤時間の頃には、
雨はおさまってきました。
そして、桜の様子が心配でしたが、
さすがに、だいぶ散っていました。
雨と言えば、
日本には、沢山の雨の呼び名がありますが、
「春の雨」が気になりちょっと調べてみたので、
ご紹介したいと思います。
・春時雨(はるしぐれ)
春に降る時雨のこと。時雨は晴れたと思ったら降りだし、
降りだしたと思ったら止むを繰り返す定まらない雨。
・小糠雨(こぬかあめ)・ひそか雨・ぬか雨
春先にしとしとと降る霧雨。
・桜雨、花の雨
桜の花にかかる雨。桜が咲く3月下旬~4月上旬に降る雨。
・花時雨(はなしぐれ)
桜の時期に降る時雨のこと。
・春霖(しゅんりん)
3月から4月にかけて天気がぐずつく時期のこと。春の長雨とも呼ばれる。
・菜種梅雨(なたねつゆ)
菜種の生る3月下旬から4月頃に
関東よりも西の地域で天気がぐずつくこと。
・春雨(はるさめ)
3月下旬から4月頃にいつまでも降り続く地雨のようなしっとりした雨。
・虎が雨(とらがあめ)
旧暦5月28日頃にに降る雨。由来は有名な仇討ちの話です。
曽我兄弟は5月28日に仇討ちを遂げますが、
兄の曽我十郎は敵に切られ亡くなりました。
兄の恋人であった「大磯の虎」という遊女が
虎御前で流す悲しみの涙が、
命日に雨となって降るそうです。
・・・と、驚く程、沢山の呼び名がありますが、
まだまだ他にもあるようです。
鮮明な四季、そして繊細な感性を持つ日本だからこそ
生まれた言葉だとも感じますね。
「雨」というと、「雨か・・・」と、
どこかガッカリすることも多いのですが、
こんな表現を知るだけで、
ワクワクしてきたりするので、
日常の中でも、感性をはたらかせて、
楽しめたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子