先日の畑では、
まだまだイチゴが育っていましたが、
よくよく見ると、
その先から「ランナー」が伸びていました!
もう少し育ってくると、
写真のとおり、孫株(2番目の子株)以降のものが、
来年用の苗になったりもできるのですが、
父によると、
「今年は、3種類のいちごを育てているけど、
この中だと、品種改良が進んでいる種のものは、
ランナーが出てこないんだよね。」
・・・ということでした。
そこで思い出したのが、
他の品種と交雑できた種で育てた
「F1種」と呼ばれる種には、
種どりができないものがある。
・・・という話。
「F1種」は、現代最も多く
使用されているタイプの種ですが、
かつて日本の野菜のメインだったのは「固定種」。
この「固定種」というのは、
伝統野菜・地方野菜・地場野菜と呼ばれるもので、
その地域の気候風土の中で
何世代にもわたって選別・淘汰されて、
その地域の風土に合った種として固定化したもの。
(「賀茂なす」や「練馬大根」など)
「F1種」についてなど、
真実のほどは分かりませんが、
「自然」という軸で見ると、
長い年月をかけ、風土に合わせ変化し、
なおかつ自分で種どりができる「固定種」に比べ、
人間都合によって、
短い時間で改良された「F1種」には、
どこか不自然さを感じます。
一般的に流通しているものや、大半、多数派のものなどを
ついつい「あたりまえ」としてしまって、
普段、気にも留めず、
疑問にも思わないことなど多々ありますが、
実は、そんな中にも、
「不自然さ」が潜んでいるものですね。^^;
こんな種の話に限らずですが、
常識やあたりまえに対して、
「自分が刷り込まれているかも?」と、
ある意味で疑いつつ、
これを機に、せっかくなので、
固定種などにも、注目してみようと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子