昨日は、入り口正面の室礼をご紹介しましたが、
実は、社内の別のところにも七夕の室礼を。
「二宮尊徳人生訓」の額の前に、
昨年、クルーが初めて織った織物を敷き・・・
そちらに、厄除けでもあり
五常の精神(仁、礼、信、義、智)を表した
五色(青、赤、黄、白、黒)の奉書と
願いをこめた短冊を盛りました。
また、昔は梶(かじ)を
天の川を渡る舟の舵(かじ)にかけて、
その葉に願い事を書いた・・・ということで、
緑の紙は、梶の葉の形に切り抜いています。
そして、学問向上を祈る筆と
芸事上達を願う琴柱(ことじ)。
筆は筆先を五色に染めた縁起物の
「鹿の巻き筆」を。
筆置きには、夏野菜のナスを使って、
「成す(ナス)」から「物事を成し遂げる」の
言葉の盛り物です。
それから裁縫上手になるように、
7本の針に赤い糸を通して、
先をまとめて結んだものを。
赤い糸は「赤心(いつわりのない清らかな心)」を
表していたり、
赤は恋の字に通じるので「縁結び」
・・・と、こちらにも願いがこめられています。
また、カグヤとも縁が深い?
「かぐや姫」の誕生日が七夕という説もあるようなので、
(実際には、謎だらけ・・・)
竹にかぐや姫をしのばせています!^^
こうなってくると「二宮尊徳の人生訓」が
まるで「竹取の翁」の正直さにも通じている気さえ?!^^;
こんな見立てや遊び心は、
やっぱり室礼の魅了のひとつとも感じます。
自然に親しみ、行事に親しみ・・・
子どもたちにも、こんな楽しみを
繋いでいけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子