自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/06/27

七夕の室礼② ~2017年~

昨日は、入り口正面の室礼をご紹介しましたが、
実は、社内の別のところにも七夕の室礼を。

2017七夕かぐやひめ室礼1

「二宮尊徳人生訓」の額の前に、
昨年、クルーが初めて織った織物を敷き・・・

そちらに、厄除けでもあり
五常の精神(仁、礼、信、義、智)を表した
五色(青、赤、黄、白、黒)の奉書と
願いをこめた短冊を盛りました。

2017七夕かぐやひめ室礼4

また、昔は梶(かじ)を
天の川を渡る舟の舵(かじ)にかけて、
その葉に願い事を書いた・・・ということで、
緑の紙は、梶の葉の形に切り抜いています。

そして、学問向上を祈る筆と
芸事上達を願う琴柱(ことじ)。

筆は筆先を五色に染めた縁起物の
「鹿の巻き筆」を。

筆置きには、夏野菜のナスを使って、
「成す(ナス)」から「物事を成し遂げる」の
言葉の盛り物です。

それから裁縫上手になるように、
7本の針に赤い糸を通して、
先をまとめて結んだものを。

赤い糸は「赤心(いつわりのない清らかな心)」を
表していたり、

赤は恋の字に通じるので「縁結び」
・・・と、こちらにも願いがこめられています。

また、カグヤとも縁が深い?
「かぐや姫」の誕生日が七夕という説もあるようなので、
(実際には、謎だらけ・・・)

竹にかぐや姫をしのばせています!^^

2017七夕かぐやひめ室礼2

こうなってくると「二宮尊徳の人生訓」が
まるで「竹取の翁」の正直さにも通じている気さえ?!^^;

2017七夕かぐやひめ室礼3

こんな見立てや遊び心は、
やっぱり室礼の魅了のひとつとも感じます。

自然に親しみ、行事に親しみ・・・
子どもたちにも、こんな楽しみを
繋いでいけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子