自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/08/19

自然の巡りと人間の一生

先日の室礼のお稽古では、
ちょうどお盆も終わったばかりということもあり、
9月の行事「重陽の節供」について習いました。

重陽の節供お稽古2017

その中で、日本人は
1年の前半と後半を盆と正月で分けている
・・・というお話が。

そして、お年寄りの更なる長寿を願う
今回の「重陽の節供」は、

その1年の前半ではなく、後半の行事。

「桃の節供」や「端午の節供」など、
子どものお祝いの行事は、
1年の前半に入ってくる・・・ということです。

そうなってくると、
「七五三も子どもの行事だけど、なぜ秋(後半)に?」
と疑問が湧いてきますが、

そもそも七五三は、
徳川家がつくったようなものでもあり、
文化の発生の場所が違う・・・ということでした。

実際に、五節供にもなってませんね。

自然界の巡りの中でうまれた行事「五節供」。

前半が子どもで、後半が大人の行事とは・・・

まさに、自然の巡りと人間の一生は
「同じ」ということなのですね。

自然界の中に四季があり、循環していて、
その中で私たちも生きているということを
大事に味わいながら、

そんな自然の巡りにあらがわずに、
年を重ねていきたいものです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子