先日の室礼のお稽古では、
ちょうどお盆も終わったばかりということもあり、
9月の行事「重陽の節供」について習いました。
その中で、日本人は
1年の前半と後半を盆と正月で分けている
・・・というお話が。
そして、お年寄りの更なる長寿を願う
今回の「重陽の節供」は、
その1年の前半ではなく、後半の行事。
「桃の節供」や「端午の節供」など、
子どものお祝いの行事は、
1年の前半に入ってくる・・・ということです。
そうなってくると、
「七五三も子どもの行事だけど、なぜ秋(後半)に?」
と疑問が湧いてきますが、
そもそも七五三は、
徳川家がつくったようなものでもあり、
文化の発生の場所が違う・・・ということでした。
実際に、五節供にもなってませんね。
自然界の巡りの中でうまれた行事「五節供」。
前半が子どもで、後半が大人の行事とは・・・
まさに、自然の巡りと人間の一生は
「同じ」ということなのですね。
自然界の中に四季があり、循環していて、
その中で私たちも生きているということを
大事に味わいながら、
そんな自然の巡りにあらがわずに、
年を重ねていきたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子