先日、月に一度の
「室礼」のお稽古にいきました。
今回のテーマは「ひなまつり」。
毎回、お稽古では、
自分でやってみて、
その後で、先生に見て頂き、
なおして頂くのですが、
先生が、盛り物を移動したり、
加えたり引いたりと・・・
ほんの少し手を入れるだけで、
とても美しく変わります。
それは理屈でもなく、感性というか、
驚くほどの変化なのですが・・・
先生には、ものがよく見え、
ものの声が聞こえるのかもしれません。
そして以前、
島根にある群言堂の代表でもある松場登美様が、
「ものはそこに置いてみれば、合うかどうか分かる。
ものが教えてくれる。」
・・・というようなことを仰っていたのを思い出し、
どこか共通点を感じました。
私は、まだまだものの声どころか、
人の声も聴けていない時がありますが、
自分の五感をつかって、
手と足を動かし、場数を重ね・・・
昔の日本人が持っていたであろう豊かな感性を
養っていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子