早いもので、今日から3月ですね。
もうすぐ雛祭りということで、
社内の室礼も「流し雛」がテーマです。
流し雛とは、厄災を人形(ひとがた)に託し、
穢れを祓い流し去る、雛祭りの原型。
長板の上には、
雛あられや煎り米で川の流れを作り、
奉書で作った人形に、
自分たちの穢れ(けがれ)を移して
祓え(はらえ)としました。
また、女性の貞操の象徴ともされる
ちりめんの布でくるんだ「飾り蛤」や
三が重なることにより、三月三日を表し、
ますます栄えるの願いをこめた
「さざえ(三三栄)」を盛りました。
普段、あまり気にしていませんが、
知らず知らずのうちに溜まっている穢れ。
室礼のおかげで、こうして清め祓えるというのは、
本当にありがたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子