先日、室礼のお稽古に行きました。
今回は「お盆」がテーマだったこともあり、
なんと人生初の「写経」に挑戦!
そんな写経ですが、
あまり馴染みがなかったため、
ちょっと調べてみたところ・・・
写経とは、仏教の経文(お経のこと)を書き写すことで、
印刷技術が発達していなかった時代に、
仏法を広めるための手段として盛んに行われていたそうで、
のちに写経という行いによって
功徳が得られるとも説かれるようになったそうです!
もともとは仏教における信仰行為のひとつとして
僧侶が行うものでしたが、
最近では僧職についていない一般の人の間でも
広まりつつあるようで・・・
実際に、そんな写経を行ってみると、
30分~40分程で書くことができましたが、
一文字ずつひたすらに文字を書き写していくことで、
次第に意識が集中し、気持ちが落ち着いてきて、
終えた頃には、なんだか心地よさがありました。
普段パソコンで文字入力をしている時は、
油断していると、すぐに姿勢が悪くなっているものですが、
写経の時は、書道と同じく、
むしろ姿勢がよくなるもので、
こんなことも関係しているのかもしれません。
そして、その後の室礼も、
生徒さん皆それぞれに、美しく見えて、
盛り物を盛る前に、
こうして、実際に写経を行ったことで、
自然と、自分自身や先人、ご先祖様と向き合え、
そんな感謝の心で行えたからだと感じました。
ご先祖様の霊を祀る、お盆の行事。
改めて、今こうし繋がり頂いているものを味わい
大事にできたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子