本日は、月に一度の
「室礼」のお稽古でした。
今回のテーマは「重陽の節供」。
別名「菊の節供」とも言われているとおり、
菊の花をいけたり、菊座瓜(かぼちゃ)や
菊の花を浮かべた菊酒をしつらえました。
そんなお稽古の中で、先生が、
「ここでやっても、
相手が目の前にいないので・・・
本来は、家庭でこういうことを行い、
しっかり祖父母や、父母の長寿を祝って下さい。
家だからいいかげんではなく、
家や家庭は、本物の場所です。」
・・・と仰いました。
改めて、室礼は家庭内文化であることを感じ、
いくらお稽古して、そこで学んでいても、
実際にそれを家庭に持ち込み行っていなければ、
そこには、なんだか不自然さがあるような気がしました。
別に日本文化が語れるようになりたいわけではなく、
むしろ、実際に自分自身が「行う」ことで、
文化の継承に繋がればと思っていますが、
そう考えると、
いつも社内で行っている室礼について、
「本来、家庭内で行うものを
会社でやるのは、おかしなことかも?」
と、ふと疑問が・・・^^;
ただ、よくよく向き合ってみると、
「その実践が、美しい日本文化を残していく
足がかりのひとつになれば」
・・・という想いがあったことを思い出します。
「そもそもなんのためにやっているのか」を
見失いそうになることもありますが、
改めて、一つひとつの行事や室礼を
丁寧に心をこめて行っていきたいと感じました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子