自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/08/27

文化の継承

本日は、月に一度の
「室礼」のお稽古でした。

今回のテーマは「重陽の節供」。

別名「菊の節供」とも言われているとおり、

菊の花をいけたり、菊座瓜(かぼちゃ)や
菊の花を浮かべた菊酒をしつらえました。

重陽の節供_160827

そんなお稽古の中で、先生が、

「ここでやっても、
 相手が目の前にいないので・・・

 本来は、家庭でこういうことを行い、
 しっかり祖父母や、父母の長寿を祝って下さい。

 家だからいいかげんではなく、
 家や家庭は、本物の場所です。」

・・・と仰いました。

改めて、室礼は家庭内文化であることを感じ、

いくらお稽古して、そこで学んでいても、
実際にそれを家庭に持ち込み行っていなければ、

そこには、なんだか不自然さがあるような気がしました。

別に日本文化が語れるようになりたいわけではなく、

むしろ、実際に自分自身が「行う」ことで、
文化の継承に繋がればと思っていますが、

そう考えると、
いつも社内で行っている室礼について、

「本来、家庭内で行うものを
 会社でやるのは、おかしなことかも?」

と、ふと疑問が・・・^^;

ただ、よくよく向き合ってみると、

「その実践が、美しい日本文化を残していく
 足がかりのひとつになれば」

・・・という想いがあったことを思い出します。

「そもそもなんのためにやっているのか」を
見失いそうになることもありますが、

改めて、一つひとつの行事や室礼を
丁寧に心をこめて行っていきたいと感じました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子