先日の室礼のお稽古で、
「おとない」という言葉が出てきました。
恥ずかしながら、
私は、初めて知ったのですが、
「おとない」とは、
音の響き、音から感じられる気配、訪れ
・・・なんて意味があるそうです。
昨日のブログでお伝えしたとおり、
今回の七五三の室礼では、
神楽鈴や、鈴に見立てたグレープフルーツを
盛りましたが、
そんな鈴の音は、
まさに、神様をお呼びするもの。
神様は、目に見えないけれど、
ささやかに小さきところに現れる・・・そうで、
それこそ、忙しかったり、
視野が狭くなっていては、
神様の訪れなんて、気付けないものですね・・・^^;
ちょうど先生が、
こんな話をしていました。
例えば、風がサワサワとふいた時。
「神様がいらっしゃった」
という人と、
「なんかいいかんじ」
という人、
「風なんて吹いてた?」
という人がいるとか。
耳をじっと傾けたり、
寄り添ったりしないと
真意はくみ取れない・・・
という先生のお言葉に、
自分自身の普段を見直すと、
見過ごしたり、気付けていないものが
沢山あるのだろうなぁと感じ・・・
なんだかもったいないことのように感じました。
日本では、古くから
「八百万の神(やおろずのかみ)」という、
日本人固有の世界観というか、
おおらかな信仰がありますが、
自分自身、心のゆとりを大事にして、
そんな「気配」を感じ、見守りを受け取れるよう、
直感力を磨いていきたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子