昨日のブログ「唐紙」の続きですが、
◆唐紙
http://www.caguya.co.jp/farmblog/other/p9461
結局「聴福庵」の玄関の襖紙として選ばれたのは、「枝桜」の唐紙。
桜(さくら)の語源として、「さ」は『田(稲)の神』を意味し、「くら」は『蔵、倉、鞍』など、坐するところを意味し、桜は田(稲)の神様のよりしろとも言われており・・・
ちょうど玄関には古民家との出逢いのきっかけをいただいた出雲大社の神様がお祀りされているため、そんな繋がりもあって選ばれました。
桜というと、春のイメージが強いですが、日本人にとって一番大切な稲、お米の豊作を祈願したのが花見の起源とも言われているとおり、そんな五穀豊穣をあらわすめでたい文様なので、春にかぎった文様ではない・・・と、トト様も教えて下さり、納得。
しかも、そんな秋の豊作を先に感謝し祝う「予祝」も日本人らしさだと感じ・・・
更には、育ちを信じて待つ「見守る」に共通するものを感じました。
桜を愛でる日本人は多いものですが、来庵される方が、まずそんな桜に囲まれ感謝や祈りから、先人が大切にしてきた想いや暮らしを感じてもらえたら・・・と、
今から唐紙が届くのが楽しみでなりません。^^
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子