本日、お客様にご連絡をさせて頂くと、
「今年、監査で乳児の書類について指摘を受けた」
とご相談を頂きました。
内容をお聴きすると、
「乳児の個別計画について、記録としての要素が強く、
計画としての要素が薄い」
とあったそうです。
今年の監査は去年度に使われていた書類についての監査ということもあり、
既存の手書き書類では業務省力をしようとすればするほど、
「発達課題の明確化」や「保育計画の狙いの明確化」が難しく、
簡素で平坦で、記録的なものになりがちで、
その子の発達状況やそれに合わせた
今後の計画、狙い、配慮が見えてこないものになってしまいます。
丁度今年からは、乳児の個別計画をICT化の補助金で導入したソフトで
やってみたものの、やはりそれでも「手書き」が「キーボード入力」になったようなもので
指摘事項をクリアできているようには感じられないと、
今年度を振り返っておっしゃられていました。
やはり、新指針を守っていこうとすると、
「個別の園児の現在の発達状況と次の課題の明確化」
「保育計画の狙い(どの発達課題のために)と
配慮(どんな環境を用意していくのか)の明確化」
という点は監査上からも求められてくるようです。
今回、新指針が明確化してきたお陰で、
ミマモリングソフトで乳児の個別計画も代用することが出来るようになり、
その園さんでも、来年度の個別計画の運用を再検討することとなりましたが
時代にあわせてソフトの利用価値がより高まってきていることを感じます。
新指針の意図を理解し、体現できるソフトとそうでないものが
現状はあるということなのかもしれません。
ミマモリングソフトも新指針に準拠していく為、
マイナーなアップデートを準備しておりますが、
開発から十数年。
基本設計を何も変えなくて済むということは
本当に有難いことでもあり、私たちとしても自信へとつながりますが
それもこれも、このソフトがどこを見て開発されてきたかということの
証のようでもあるように思います。
大人のニーズや社会、環境は私たち大人の都合で変えられますが、
子どもたちが持つ本来の発達の連続性や本質は変えることが出来ません。
変えるというよりも、子どもたちから学び、
研究していく姿勢を大切にしていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海