先日、訪問させて頂いたある高校では、子どもたちが能動的に学べるよう、昨年から「アクティブラーニング」を大事していくことを決めたこともあり、これまでのように一斉の授業ではなく、グループディスカッションを積極的に行ったり、探究授業に力を入れたり、一円対話を取り入れてみたりと、色々と試行錯誤しながら授業を組み立てています。
そんな中である先生が、授業中につまらなそうな生徒を見かけたので、こわかったけれど勇気を出して「どうしたらもっとおもしろい授業になるか」を生徒みんなの前で聞いてみたそうです。
すると、生徒からは「もっと動画をつかった授業にしてほしい」など、思った以上に色々と意見が出てきたそうで・・・今は、それらの意見も参考にしながら授業を改善しているとおっしゃいます。
「見守る保育」では、保育者は「教える・面倒を見る」という立場ではなく、「子どもの興味や意欲を引き出す」というスタンスですが、今回のように、おもしろい授業について生徒の声を聴く先生の姿は、そんな「見守る保育」に取り組む先生たちと同様に、先生が前に出るのではなく、主体が子どもにあることに改めて気付かせてくれるものでした。
そして、私自身も色々な仕事をやらせて頂く中で、「相手の主体性を奪ってしまっていないか?」「一方的になっていないか?」と自分を見直しながら、「聴福人」として、もっと周りのクルーやお客様などの声を聴くことを大事にしたいと感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子