お正月にテレビを見ていると、
妻夫木聡さんと星野源さんが出ているCMがありました。
この中で、妻夫木さんからの「個性とは?」
という問いに対して、星野源さんは
「魔物のような言葉ですね、、、
エゴっていうものが、一番なくなったときに、
その人の個性っていうのが出てくると思っていて、、、
こう見られたいとか、そういう思いを持っているときって個性って死んでいる、、、」
そう答えています。
そう思うと、大人社会でいえば、
能力主義や評価で自分の場が決まるシステムの中では
「個性」よりも「エゴ」が出やすい環境なのかもしれません。
同時に保育でいえば、「年齢」で比べられたり、
ほかの子と「比較」されたり、という「大人の評価」が入る場も
同様かもしれません。
しかし、親として子どもに寄り添おうとする立場から考えると、
この「エゴ」と「個性」の見分けが難しいなと感じますし、
本人だけの問題でもないと感じます。
「エゴ」が出てくる発達段階もあり、
「エゴ」を受け入れてもらうことで「エゴ」が消えていく段階もあり、、、
そしてまた、「エゴ」というのが
子どもの安心感や不安感のバロメーターのようにも感じます。
決して「エゴ」が悪いのではなく、
人は常に環境の中で生きているのだから
「エゴ」だけを悪者扱いするわけにはいかず、
どこに不満や不安を感じているのだろうかという「事実」に
親としては向き合う必要性を感じます。
「エゴ=我」とは、だれにとっても大切なシグナル。
それに寄り添い、
傾聴し、共感し、受容し、感謝できる自分でありたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海