昨日に引き続き、「職域別見守る保育セミナー」での藤森先生のお話からです。
藤森先生が、チームでの働き方のイメージとしてあげるのは、ポジションがガッチリ決まっている「野球型」ではなく、判断して自分の動きを変えられる「サッカー型」のチーム。
誰が営業、事務、保育士、何クラスかなどはおおむね決まっていても、いざという時は「今何が必要なのか」「自分は何が得意なのか」と、その役割をこえるもの・・・と仰います。
「しません」ではなく「そこが抜けるならやるよ」と、どこかが抜けると残りの人がそちらに寄ってフォローするもので、実際に新宿せいが子ども園では、今回のセミナー参加のため調理の先生が抜けた際にも、別の職種の人がフォローに入ったそうです。
しかもそのフォローは、単純に人が多いところから直接的に調理のフォローに入るのではなく、「自分はこれが得意だからそれやるよ」と、その人の得意やできることを活かせるよう、職員室の先生が調理に入り、看護師の先生が職員室に入る・・・というように、全体を見ていろんな人がフォローし合っているというから驚きです。
また、
「それぞれの役割があるからこそ社会であり、社会が成り立つためにそれぞれの役割がある。教育が成しえることは、全員を大学教授にすることではなく、それぞれ得意なことをみつけ、その方面に行かせてあげること。」
と、藤森先生が仰られ・・・
実際の保育でも、年長さんが012歳のお手伝いを行う他、色々な職種のお手伝いも行うそうですが、それぞれの役割に意味があることを子どもに知ってもらうことや、自分が何が得意か、何に向いているのかを知れる環境があるというのは、本当に大切なことですね。
そして、身近な大人たちが「サッカー型」のチームのような働き方を子どもに見せるということも、とても大事な環境のひとつになっているのだと感じます。
私たちも、チームや協力の大切さを口で伝えるのではなく、実際に自分たちの働き方で伝えられるよう、サッカー型チームを目指して色々と試行錯誤してみたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子