先日、ある保育園の園長先生とお話をしていた際、印象的な言葉がありました。
「保護者は凄いんですよ!…だから、誰かやってくれないかなぁといつも思っています・笑」
園では新春に「わくわくコンサート」というものを開催されていますが、今回も保護者の方々に企画をお願いしたところ、なんとお父さんの中にプロミュージシャンがいたそうで、そのお父さんを中心に、どんどん話が進んでいったそうです。
また、以前は園の行事の際のアンケート集計などに時間がかかっていたそうですが、それもあるお父さんから「このようなツールを使うといい」と教えてもらい、今もその方がお手伝いをして下さっているそうです。
「保護者の方々は、それぞれにお仕事をしているから、皆がそれぞれの専門家。だからどんどん保護者を巻き込んで一緒にやっていきたいんです!」
そんな園長先生のお話に、園本来の姿が感じられ、素敵な取り組みだと感じました。
園の先生だけで全てを行おうと思えば、保育士の方々の業務が増えるばかりでなく、折角のそのような専門性も活かされなくなってしまいます。
そして「保育は園がやるもの」という風に、まるでサービス利用者のような意識になりやすいのかもしれません。
いい意味で「手を抜く」ということ。
自分・自分たちで何でもやろうとせず、周囲の力を借りていくということ。
子どもを中心に、園と保護者が両輪となって保育をしていくように、私たちも様々な方々のおチカラを借りながら目指す目的に取り組んでいきたいと思います。
ビジョンリスナー
大河内 盛友