昨日は、「日本の保育を世界に発信していく」プロジェクトのため、新宿せいが子ども園の臥竜塾生の方々との第4回目の集まりがありました。
そんな中である先生から、子ども同士の中でも「伝承」のシーンがみられる・・・という大変興味深い話を教えて頂きました。
例えば、ちょっと嫌だなと感じるようなことを下の子にされても怒らず許している子どもに、「なんで怒らないの?」と先生がきいてみたところ、自分も前に、年上のクラスお兄ちゃんお姉ちゃんたちに同じように許してもらったから・・・と言ったそうです。
「自分がやられて嫌なことは人にもしない。自分がやられてうれしいことは人にもしよう。」などと、子どもの頃誰かから教えてもらった気がしますが、
まさに子どもたちが、自分がやられてうれしかったことをやる・・・という恩送りの生き方を自然にしていることに、なんだか感動しました。
また、最初から子ども同士でそんな風になったわけではなく、先生の子どもへの関わり方がきっかけになっていることも知り・・・
子どもに与える影響の大きさ、そしてその子どもを通して未来へと繋がる影響の大きさを考えると、なおさら、先生の存在も含め、子どもの周りの環境の大切さを考えさせられます。
そして、この「恩送り」も、日本が誇れる美しい生き方なのかもしれませんね。
先人たちが残してくれた素敵な「日本らしさ」を、子どもたちにも繋いでいけるよう、せっかくなので、これを機にもっと見つけて大事にしてみたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子