今日、お客さまのところでこんな質問を頂きました。
「今年から担当制を取り入れて、生活面を担当が見るようになったんです。
去年までは、発達の記録については、チーム皆で園児を見ていたので、
チェックも皆で分担したり、Aグループをチェックした人は
次のチェックではBグループという風にしていたのですが、、、
今年からは同じ人がずっと付けているんですけれど、どうしたらいいでしょうか?」
今は同じクラスでも、園児を分けて担当制にしているので
クラスの中にクラスが出来ているような状態のようです。
少人数を同じ先生が見ることが出来るので、
より子どもたちのことを見ていけるということがメリットとしてあると
仰っていましたが、発達のチェックをずっと同じ人がつけることへの
デメリットがあるのではないかと疑問を持っていたようです。
そこで、同じクラスの先生方でペアを組んでいただき、
二人一組で一人の子の発達チェックを各年齢ごとに行っていただきました。
すると、現場の先生からは
「え?~~ちゃんってこんな発達だった?」
「あ、確かにそこまで行っていないかもですよね」
「この発達の時って、こんな環境がいるよね」
「あ。。。そうなんですね、私そこまで考えてなかったです」
「この発達ならこんなことを用意してみたらいいね!」
などなど。
やってみての感想をお聴きすると、
「担当制で一人で見ていると、自分の発達チェックに不安だったんです。
だけど、こうやって皆で観ればその子のことがより立体的に見えるんですね。
そのことを体験から皆で理解できたのが良かったです。」
そんな声をお聴きしました。
少人数を一人で見るということが
反対にその子の発達を見る「目」を少なくしてしまっているという
事実を体感し、チームで観た方が安心するしアイディアも出ると感じたそうです。
一人で抱えてしまうと、物事は丁寧になるというよりも
見えなくなるというのは、保育に限ったことではないのかもしれません。
自分自身の働き方も、抱え込まず皆に共有したり、
皆で衆知を集めるような、そんな働き方を大切にしていけたらと思います。
ミマモリスト
眞田 海