保育所保育指針とお米作りの関係性

昨日は千葉の香取市にあります、藤崎農場さんのところで
田植えをさせて頂きました。
 
http://fujisakifarm.com/
 
藤崎さんの田んぼはまるで、保育所保育指針に乗っ取ったかのような田んぼです。
 
 

 
なんていうと、不思議な言葉に聞こえると思います。
 
しかし、保育所保育指針の総則には「環境を通じて」子どもの育ちを保障するとあります。
 
これは、先生や大人が直接やってあげたり、指導して「育てる」のではなく、
子ども自らが「育つ」環境をどのようにして用意していくかが保育だということだと思いますが、
 
お米も同じく、人間が直接やってあげたり肥料や農薬をいれて「育てる」のではなく
お米自らが「育つ」環境をどのようにして用意していくのか。
 
それを追求しているところが「保育」との共通点を感じるのです。
 
土の中に生きている土着菌を殺さず助けてもらうために、耕さず。
虫や生き物を殺さずに、生態系を保つことで土壌を肥沃にし、
稲だけではなく様々な多様性の中でそれぞれの生きる力を引き出していくこと。
早期の状態で苗を植えず、しっかりと成苗になるまで環境を用意して田植えをすること。
 
これは、異年齢や多様性、選択制、乳幼児期の保育の充実(スターティングストロング ECEC)など、
保育業界で重要視される課題がまさに体現されている環境であると感じます。
 
何故異年齢が重要なのか。
何故自ら選択することが重要なのか。
何故、子どもだけではなく地域や保護者、様々な関係性が必要なのか。
何故、乳幼児保育が重要なのか。
 
それを自然の摂理が教えてくれているのではないかと感じるのです。
 
私自身、新しい指針を文字から学ぼうとすると頭が苦しくなりました。
指針を保育だけから学ぼうとすると、自分の想像の枠を超えることが苦しくなりました。
 
しかし、分野を変えて、自然の摂理から見てみると、
妙に納得する体験を多々持ちました。
 
もちろん、子どもと稲を同列で比べるわけではありません。
 
しかし、何か活かせる智慧があるのだと感じるのです。
そんなわけで、千葉県香取にありますカグヤの田んぼ。
 
次回は、草取りを通じて「過干渉」と「見守る」の違いを
学んでいこうと思っています。
 
ご興味がある先生方はぜひ!会社までご連絡くださいね。
一緒に草取りを手伝ってくださいね!
ご連絡お待ちしています^^
 
 

 
ミマモリスト
眞田 海