先日、千葉県のある園様にお伺いした際に、園の取り組みを一緒に整理するお時間をいただきました。
園様は自然が豊かな土地柄を活かし、「青空保育」という果物狩りなどの野外活動を特に大切にされています。
「丈夫な体をもつ子ども」「自然に接し、色々な事を経験し、自ら体験する子ども」という、園の目指す子ども像からの取り組みであることは想像がつきますが、なぜそれを大切にしているのか、その背景やエピソードを詳しくお聴きしてみました。
30年も前のこと、園長先生が新人の先生方に果物の絵を描いてもらったところ、ほとんどの人がパック詰めの果物を描いたのを見て「体験がないと果物がどう育っているのかや、売っているものが収穫してから数日経ったものだということが分からない。子どもたちに本物の味を教えてあげたい。」と思い、この取り組みを大事にされてきたのだそうです。
青空保育だけでなく、異年齢保育も病後児保育など、その一つひとつお聴きしてみると、園の取り組みの全てに園長先生ご自身の体験が裏付けされていることが感じられました。
ビジョンリスナーとして、物事の上辺だけではなく、その背景にある物語をしっかりと聴いていきたいと思います。
ビジョンリスナー
大河内 盛友