先日、ある保育園で行われた研修に参加しました。
園庭を見学した後に、藤森先生の講演をお聞きする機会があったのですが、その中で興味深かったのが「除去しない」というお話。
例えば・・・
アレルギーがこんなに増えたのは、除去食を始めたからだそうです。
そのため最近は、花粉症の舌下治療のように除去するよりも接種させてそれに適用できる体にするために「少しずつ体の中にとりいれよう」と、医療行為として摂取させるよう方針が変わっているようで・・・
更にそんなアレルギーに対しても「少しくらい出てもいいじゃない。」など、おおらかにと変わりつつあるとか。
また同じように、最近の子どもたちにケガが多いのも「安全」を言い過ぎて危険を取り除き過ぎたからで、少しくらいはケガをした方がいいいだろう・・・と。
他にも衛生面では、昔はトイレの手洗い場にタオルが1本かかっていた程度だったけど、感染症なんてならなかったのに、今では、それぞれ別々のタオルを用意し、しまいにはお互いのタオルを触らないように・・・・という時代なり、これでは、子どもたちはお友達と手も繋げないのでは・・・と。^^;
そんな風に除菌・抗菌とやりすぎたためか、日本人は世界の中でも極端に菌に弱いそうで、インドなどに旅行に行くと、日本人はとても気を使われるそうです。
そんなわけで、排除志向はやっぱりいろんな意味で問題が出てくるのかもしれませんね。
自分の中にも、何か嫌なもの、困ったものがあれば取り除けばよい・・・というような気持ちがありますが、長い目で見た時にそれぞれの中にある力を奪ってしまわないよう、見直していきたいと思います。
そしてあわせて、あまり敏感に気にしすぎず、おおらかであることも大事にしていきたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子