保育計画を考える際、その園の理念によって、
園全体の計画や、クラス全体の計画を
立てていき、個々に配慮しながらやっていく、
「全体から個へ保育をおろす」やり方と、
個々の今の姿や興味関心・発達を見ていき、
個々に必要な環境を考えて行きながら
全体の計画を考えて行くという
「個から全体へ保育を拡げる」やり方がありますが、
この「個から全体へ保育を拡げていく」計画を立てるのは誰なのかという時、
大人だけがたてるわけでもなく、
子どもたちだけですべてが完了するわけでもないことに
気づきます。
計画し、選択し、実行していく主体は子どもですが、
子どもたちだけでは必要な環境をすべては用意できません。
子どもたちが選択していく選択肢の準備については
子どもだけではなく大人も寄り添い準備をしていくわけですね。
「子どもにこういうことをさせたい」という計画ではなく、
「子どもの姿から考え、この姿を存分に保障していけるためにはどうしたらいいだろうか」
「どんな環境を用意すれば、子どもが自ら環境に働きかけ発達していくだろうか」
という意図を持った計画へ。
この「計画」を学ぶと、自分自身の「計画」に対する行動も
見えてきます。
仕事に対しても、家庭に対しても、
自分がどのように計画を立てて、どのように実行しているか。
「環境を通じて」ということの意義深さを感じるとともに、
ついつい、そのプロセスを怠り、計画を降ろしてしまうことも
多々あることを実感します。
「計画」を立てるには「聴いている」「見ている」「信じている」
様々な姿勢が必要なのかもしれません。
引き続き、深めていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海