カグヤに入社して10年が経過し、入社当初は経理や総務など含め、社内環境づくりがメインでしたが、ここ数年は「ロードマップ」という商品を通して保育現場に行く機会も増えてきました。
実際には、先生たちが子どもを見守る眼差しを整える機会や場をつくれるように、個々の発達チェックができる「ミマモリングソフト」を使った体験ワークショップ型の研修をさせて頂いたり、
先生たちが、悪いところではなくいいところを見られるようになったり、役職含め相手を自分の思い込みで見ず、相手の話をそのままに受容して聴けるようになったりするために、園内でも「一円対話」が継続してできるようにフォローさせて頂いたりして・・・
そんな風に、先入観や刷り込みを取り除き、意識改革をしていきながら、比較競争などの既成概念を抜け出し、子ども一人ひとりの発達をチームで安心して見守ることができるような、大人主体ではない子ども主体の園の実現のため一緒に取り組んできたかんじです。
そんなわけで、園長先生や職員の方々から困っていることなどを聴かせて頂く機会も自然と増え、その度に会社の仲間に相談し、得意なクルーに必要な商品を提案してもらったりすることもあったのですが、最近、その提案部分に関しても、自分が入り込んでやらせてもらうことに。
すると、自社商品への理解の浅さが見えてきて、そこに対する想いも含め、自分自身が仕事を分けていたことなど痛感するものも多々・・・。^^;
しかし、そんなことを仲間から指摘してもらったり、フォローしてもらったり、こうして自分自身の未熟さを痛感したりしつつも、また何度もお客様と話を重ねていく中で、お客様も自分自身も一緒に整理されていく感覚があり・・・
それと同時に、自分自身の商品やお客様、子どもたち、仲間や会社、社会に対する想いなども育ててもらっていることも感じ、本当に大事な経験をさせてもらえていることにも気付きます。
「契約」となると、ついつい早くスムーズに決まることがよいことのように思ってしまいますが、これは決してゴールではなくスタートですから、むしろ、自分も相手も「なんのためにやるのか」「何を目的に、何を目標に」ということをお互いに握り合って、納得してスタートできることを大事にしていけたらと思います。
そしてこれは何も、お客様との契約に限らず、他にも人生における進路や就職、結婚、住まいなど・・・節目ともなりそうな決め事が多くある中で、どこか「早く決めてしまいたい」「早く決めることがよいこと」という価値観もあるものですが、
同じように、自分との対話、相手との対話を大切に尊重していきながら、どちらが上とか下とかもなく一緒に納得して安心して力を合わせてやっていくことを忘れずにいたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子