褒めるということが大切と様々な保育研修では
言われているようです。
確かに褒めるということは重要なことですが、
同時にこんな声も聴こえてきます。
「どこを褒めたらいいのか分からない」
「褒めるようなことをしてくれない」
「褒めることが沢山ある人と、そうじゃない人の差があって困る」
これは「褒める」基準が
「その人らしさ」にあるのではなく、
「自分が期待していること」や「褒められる最低レベル」
など、自分の価値観に軸足を置いていることにあるかもしれません。
相手に軸足を置くのではなく、自分に軸足を置いた
褒め方をしてしまえば、褒められる方も褒められるかどうかは
相手の価値観次第です。
人の顔色を伺ってしまうようになるかもしれません。
しかし、本来は子どもたちに対しての眼差しと同じように、
一人ひとり、その人らしさがあり、
そのまんまの存在を褒めてくれたら、
それほど嬉しいことはないのかもしれません。
それが、その人が持つ個性であり、長所なのかもしれません。
私の子どもたちが卒園するときに
園長先生から卒業証書と共に、漢字の一文字を頂きました。
娘は「導」
「お友達を導いてくれる存在の人でした」
息子は「謎」
「様々な謎を追求する人でした」
それはまさにそのこのあるがままの個性を
褒めて頂いたように感じます。
ミマモリスト
眞田 海