「見守る保育」の特徴の一つに、『選択制保育』というものがあります。
以下、「見守る保育」公式ページより転記します。
(http://www.mimamoru.net/625132264)
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◆ねらいに応じた選択制の保育
子ども達は自分で選択し、自己主張することと同時に、自己責任を持つことも、覚えていきます。
それが、我慢をすること・人の話しを聞くこと・自己を抑制しようとする気持ちへとつながっていくのです。
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公式ページでは上記のような意図が書かれていますが、私なりにこの『選択制保育』というものを考えた時、そこで育つものの一つに、当然ながら「選択する力」というものが出てくるように思います。
もしも、先生が主導で計画したものを、その通りに子どもたちにさせるとしたら、子どもたちの「選択する力」はあまり発揮されることはありません。
ですが、例えば「今日はどのコーナーで遊ぼうか」「今日はどのくらいの量を食べようか」など、一つひとつを子どもが自ら選択していくことが出来るとしたら、子どもたちの「選択する力」は日々培われていくように思います。
では、その二つの違いは大人になるにつれて、一体どのような違いが生まれてくるのでしょうか?
前回の私のブログ(2018/12/10)で、『買いものは投票なんだ』という著書について紹介させていただきました。
あの後、妻にこの本を読んでもらいましたが、それでもやはり実際に買いものをする際には、例えば値段の高い「本物のしょうゆ」を買おうとすると、「我が家にそんな贅沢なものは…」と、妻から少々小言が飛んできそうになります(笑)
確かに手軽に買える「しょうゆ風調味料」より遥かに値段が高いのは事実です。
でもよく考えてみれば、それは「本来のもの」を買うように現実を戻すだけであって、決して「ぜいたく品」を買うように変える訳ではないはずです。
さらには、体に安心なものを摂れば家族みんなが元気になり、逆にそうでないものを買えば、それがもとで体調を崩したり病気になることもあるかもしれず…、長い目で見たり「人生として」考えたら、一体どちらの方がお金がかかるかは正直わかりません。
そのような選択ひとつも、自分自身に『選択する力』がなければ、「安い方がいい」「便利な方がいい」「今まで使ってきたものがいい」「CMでやっているものの方がいい」…など、
「買える」という行動を「変える」ことは、難しくなってしまうかもしれません。
そして、それは同じように、子どもたちが大人になる中での『人生の選択』にも、大きな影響を及ぼすかもしれません。
目の前の今は小さな子どもたちが、この『選択する力』を育みながら、自分自身の人生を自ら選択していき、さらには大きな視野を持って、地球やその先の未来の子どもたちの為になる選択が出来る大人に育っていってくれることを願っています。
ビジョンリスナー
大河内 盛友