先日、ある園の理念研修に参加させていただきました。こちらの園ではこの時期に毎年、全職員が集まり園の理念から自分たちを振り返る研修を行っています。

今年は創設70周年ということで、初代から現在の園長（12代目）に至るまでの、園の歴史や各代の園長のお人柄、その時代の保育や保育に対する考え方などを皆で確認されていました。

一般的に理念研修というと、大事なものである反面、何か難しいものと感じられてしまうことがあるように思いますが、今回、園様で行われた理念研修は笑顔が多く、終始和やかな雰囲気で行われていました。

その理由として、参加しやすい場づくりがあったように思います。

園の当時の様子が伝わりやすいよう事前に写真などをスライドショーに纏めていたり、その時代に園児だった職員の方もいらっしゃったため、突然「〇〇先生はどの子でしょう？」という、当時の写真を見ながらの顔当てクイズが始まったり、その先生が当時の思い出を話して下さったり…と、一方的な受け身になる研修ではなく、皆でその一期一会の機会を創り上げていくような工夫がされていました。

理念研修の中身も勿論ではありますが、皆が居心地よく感じられるように取り組まれていた先生方の場づくりや心遣いの中に、園が大切に守ってきた理念があらわれているように感じました。

私たちも先生方のように、居心地の良い場づくりを大切にしていきたいと思います。

ビジョンリスナー
大河内　盛友