先日、ある大きな法人の統括部長と保育部門の部長と
お打ち合わせをさせて頂いたときのこと。
「うちの理念や方向性を言葉で伝え続けているけれど、
言葉というのは、受け取り方次第。同じ言葉を使っていても、
中々その思いや深さやイメージが伝えられないのがもどかしい」
「これだけたくさん施設があると、皆がみんなでバラバラになりやすい。
それぞれに個性があるのはいいけれど、方向性すらバラバラになってしまうことが
悩みの種なんです」
と、お話を頂きました。
私たちの会社でも、
「理念」を言葉で説明することの難しさは
強く実感します。
むしろそこに力を使うよりも、
「理念」がイメージできたり、感じられたり、深められたりするような、
「場」をどのように準備していくのか、
守っていくのか、大事にしていくのか。
そこに重きを置いています。
その法人さんでは、
一円対話をやっていない、保育園以外のほとんどの施設から
「同僚と働くことが辛い」
「もっと絆を作って働きたい」
「風通しのよい職場になってほしい」
そんな声が出てきているそうです。
「教えずとも学び、知らずとも分かる。」
「実践」という体験から学べる習慣・環境を
用意すること。
それはいかに「場を磨いていくか」
ということなのだと思います。
ミマモリスト 眞田 海