出張先でお客様のお悩みをお聴きすると、
最近は「保育そのもの」の質のお悩みよりも、
人間関係や職員マネジメントでのお悩みを多く聴くようになりました。
保育の質を追求しようと思うほどに、
チームでの働き方や、方向性を同じくしていくこと、
職員一人ひとりの個性を大切にしていくことに対する
難しさ、そして研修をすること自体への難しさ。
最近はそれに加えて年5日は有休を必ず取らせなければ
ならないなど、実情は保育に向かう前に、
職員間のマネジメントが立ち行かず、
今の保育をこなすのに精いっぱいという状況を
多く聴くようになりました。
年功序列や一斉画一な管理システムが当たり前だった
今までの働き方から、多様な働き方へと変わってきているところは
保育や教育の流れと同じこと。
社会全体にとって必要なマネジメントの考え方が「画一」から「多様」へ。
「管理者主体」から「全員主体」へと。
今は保育も大人たちも変わらなければならない時代が来ているようです。
そういう点では、見守る保育を実践している園さんは、
これからに必要なマネジメントを取り入れやすいだけでなく、
これから必要な社会を作っていく人たちなのだと改めて感じます。
ミマモリスト 眞田 海