昨日、今日の2日間でギビングツリー主催の「第52回保育環境セミナー」が開催されましたが、セミナー終盤の「Q&A」の時間では、藤森先生から興味深いお話がありました。
年長さんが行っていた「雑巾がけ」に対し、下の子たちが憧れの眼差しで見ていたようで、自分たちが年長さんになると、喜んで懸命に雑巾がけをするそうです。
それに対して、保護者の方が「憧れていたのは、先生たちの意図ですよね」と。
どうやら先生たちは、年長さんの雑巾がけに対して、「雑巾がけって大変だよ」というようなことではなく、「年長さんの特権」として雑巾がけの位置づけを高くし、雑巾がけをしている年長さんのことをほめたたえたりしていた背景があり、
それを見ていた下の子たちが「もうすぐ年長さんになるんだ♪」などと年長さんになること、雑巾がけをできることを楽しみにしていたそうです。
そんな話をお聴きしながら、やっぱり「憧れ」って大事だなと感じました。
カグヤでも「子ども第一義」の理念のもと、「子どもが憧れる会社」「子どもが憧れる生き方&働き方」などを追求しながら働いていますが、
自分自身が楽しく働くことを大事にする理由も、勿論自分のためや仲間のためでもあるけれど、なんといっても子どもたちに「仕事って大変だぁ」「大人って大変だぁ」ではなく、「私も働きたい」「自分も大人になりたい」と、自分たちの生き方や働き方を通して、少しでも憧れや希望を感じてもらえたらなと思うものがあるからです。
◆希望の循環
http://www.caguya.co.jp/kokoro/21136.html
忙しい時こそ、「大変さ」ばかりに目が行きがちですが、「なんのために」の目的や理念を大事に、日々自分自身の働き方や声掛けを見直していきたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子