第55回保育環境セミナーを開催しました。
今回は、空間的環境編の実践発表が行われました。前編の「空間的環境について」の講演を受け、せいがの森こども園・省我保育園の保育空間から実例を見ていきました。
これまでであれば、発表園自らが自園を紹介していく形式でしたが、今回は新宿せいが子ども園の森口先生が2園の空間的環境について発表を行っていました。
まず、せいがの森こども園の保育環境については、前編の講演の内容や保育所保育指針に照らし、せいがの森こども園の保育環境を見ていきました。
指針の解説だけではなく、具体例が重なるとさらに理解が深まります。
そして、省我保育園の環境については、調理の先生と森口先生が園内を廻り、インタビュー形式の内容を動画でまとめられていました。
これまで園見学はあっても、自らが見学へ行った園の保育環境は見られますが、他園の保育環境は見られないということがありました。
ただ、今年はテーマごとに園の環境を見ることができ、テーマとテーマの間はまさに実践期間にもなり、これまで以上に園内での学びが深まるのではないかと思います。
コロナ禍で何ができるか手探りながらはじまったオンラインセミナーではありますが、1年経ち、この1年で培ってきたことがさらに発展していることを感じます。
園によっては職員20名ほどで参加する園が、いくつかありました。オンラインを活用することでできるようになった新たな学び方は、これからの子どもたちは私たちが経験したことのない学び方をし、学び方の多様性はますます広がっていくのだと思います。
コロナがなければ、今のようなセミナーは行われていると考えられません!
また、オフライン参加の方のみ、園見学とディスカッションのプログラムを実施しました。
リアルだからこそ感じられること。
園同士が質問し合ったり、関心のあるところを注意深く見ていたり、感動をすぐに伝え、返せる距離感はやはりリアルだからこその、臨場感がありました。
テーマが進むごとに、新たな学びや経験を今年も積ませて頂けそうです。事務局としてもこれからの形を先生方と一緒に模索していきたいと考えています。
奥山 卓矢