いざ相手の話を聴いてみると「そんな風に思ってたの?!」と驚くことや、時に傷つくこともあるものですが、ちょっと考えてみるだけで、そこから普段いかに自分自身が、相手の声を聴かずに自分の価値観で物事を見ているのかにも気付くことができます。
話を聴くということは、人との違いが見えたり、対立意見なども出てきたり・・・と、どこかこわくて避けたくなる時もありますが、見方を変えれば、違った意見や価値観に出会うほどに、相手や自分のことがよくわかったり、そこから自分を含め色々と改善できる大事な機会。
しかし、そんな風に思えない時は、相手はもちろん自分のことも受け容れていないようなふさぎこんだ状態に陥っている気がします。^^;
そう考えると・・・今はどんどんと多様な時代になっていってるからこそ、自分が正しいことを証明するような「議論」ではなく、相手に寄り添い、心をオープンにして色々な見え方を受け容れる「対話」の大切さをますます実感し、そんな文化を子どもたちにも繋いでいきたいと改めて感じるのです。
更に、対話だと表層にある意見だけではなく、抑圧されていた感情も開放され分かち合われていったりするので、これからの時代には、なおさら必要なのかもしれません。
何年も積み重ねてきた「一円対話」で磨かれた聴く姿勢を、その場だけでなく日頃へと活かし、普段から心ある対話を大事にできたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子