松下幸之助さんは面接の最後に必ず
「あなたは運が良いですか?」
ということを聴き、「運が悪い」と答えた人はどんなに学歴が良くても
採用をしなかったということは有名な逸話として残されています。
この「運」というのはどんなものなのだろうかということを調べてみると
リチャードワイズマンという方が「運」について10年間以上をかけて
膨大なデータや実験、検証を元に研究していることを知りました。
自分のことを運がいいと思う人と運が悪いと思う人。
宝くじに当たる確率は変わらないそうです。
しかし、起きている出来事の受け取り方が違うそうです。
10年間の調査の統計として
1.運のいい人はいつも偶然のチャンスに巡り合うが、悪い人はそんな経験がほとんどない。
→運のいい人はチャンスを最大限に広げる習慣を持っている
2.運のいい人は理由が分からないまま正しい選択をしている。悪い人の選択は失敗に終わる。
→運のいい人は虫の知らせを聞き逃さない習慣を持っている
3.運のいい人の夢や目標は不思議なくらい実現する。悪い人の夢や目標ははかない空想と同じ。
→運のよい人は幸運を期待する習慣を持っている
4.運のいい人は不運を幸運に変える力がある。悪い人はその力はなく不運が混乱と破滅をもたらす。
→運のよい人は不運を幸運に変える習慣を持っている
<著書:運のいい人の法則>
とういう結果が出たそうです。
具体的な研究内容や詳細について、
本人の記事を翻訳してくださっているサイトがありました。
https://sitejm.exblog.jp/21023612/
実験内容を読んでみると、
「運」というのは物事に対する考え方や心の持ちようが
大きく左右されるのだということを感じました。
出会うべく人に出会える人は、スーパーのレジに並んでいるときでさえも、
閉店時間を尋ねたり、電車や飛行機で隣り合った人であったり、
様々な場面で話しかけたりという習慣を持つことで「偶然のチャンス」を作り出し
確率論的な概念からチャンスをものにしているようです。
また、理由が分からないものごと=未知のことに対しても肯定的に取り組んだり受け入れたりする習慣が
チャンスをものにするとも書かれています。
私自身、「運」というと何か「抽象的」で「オカルト的」なところがあるのではと
思うところはありましたが、改めて学んでみると「運」にはその人が持つ行動の癖や習慣が
強く反映されるのだと気付きます。
こうしてみると「運を味方にする」という言葉の意味合いが変わってきますね。
松下幸之助さんがなぜ「運が良いか」を面接で必ず聞いていたのか。
それはその人の物事に対する考え方や心の持ちようを見ていたのですね。
子どもたちがまねをしたくなるような「運のよい生き方」
そんなことを一つ一つ学び、実践していきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海