昨日のブログでは「運」というものを調べてみました。
http://www.caguya.co.jp/kokoro/14838.html
引き続き、その「運」について客観的データや事例をもとに検証・研究をしている
リチャードワイズマンさんの著書から学んでいます。
「運とは持って生まれたもの」
と思っていましたが、
この研究や著書を読むと、
「運とは鍛えられるもの」という認識を持ちました。
自らの習慣や考え方が運を引き寄せるのだということを
4つの特徴でまとめていましたが、、、
この4つの特徴的な習慣はどんな環境の中で育まれていくのでしょうか。
1.運のいい人はいつも偶然のチャンスに巡り合うが、悪い人はそんな経験がほとんどない。
→運のいい人はチャンスを最大限に広げる習慣を持っている
子どもたちに必要なのは知識よりもコミュニケーション力だと言われます。
それは社会から地域性や子ども集団がなくなり、核家族化が進み、
子ども集団は保育園幼稚園にまとまり、老人は老人施設にまとまり、
元々は地域で一つ、「大きな家」であった多様性が失われているからこそ、
育まれるべきものが育まれず、隔離されても育つ「知識」に偏ってきた背景があるかもしれません。
その「人と関わる力」というのは非認知能力として新指針でも大切にされています。
同じ年齢の子どもたちだけで育つのではなく、異年齢の環境であったり、
自らが自分の行動を選択していける環境があるかという風通しのよさが
この力を育むのに大きく影響するように感じます。
これは、大人の職場環境も同じように感じます。
2.運のいい人は理由が分からないまま正しい選択をしている。悪い人の選択は失敗に終わる。
→運のいい人は虫の知らせを聞き逃さない習慣を持っている
直観を信じて判断するのは指示命令されていては体験できないことですね。
これも同じく、「自ら選択する」という環境があるからこそ育まれる力なのだと感じます。
コーナーやゾーン、選択制の保育。自ら選ぶという環境があるから、
自分の行動に責任を持つことが出来ることや、自ら選択して失敗や様々な体験をするからこそ直観は培われていくのだと思います。
3.運のいい人の夢や目標は不思議なくらい実現する。悪い人の夢や目標ははかない空想と同じ。
→運のよい人は幸運を期待する習慣を持っている
「今日は何をしたい」「何をしよう」と自分自身の一日を自ら描く習慣。
それをさせてもらえる環境。これがあることが自己肯定感を高めていきますね。
その小さな積み重ねが大きな力を育んで行くのだと感じました。
4.運のいい人は不運を幸運に変える力がある。悪い人はその力はなく不運が混乱と破滅をもたらす。
→運のよい人は不運を幸運に変える習慣を持っている
これもまた、見守られている環境があるかどうかで随分と変わってくるように感じます。
私自身、一人では起きた出来事を福に転じる強い力は持っていませんが、
沢山の見守りやお力添えのお陰で今があることを思うと、改めてそう感じます。
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保育に携わっているからなのか、、、
改めてこの「運」を引き寄せる生き方や習慣は
乳幼児期の保育そのものの重要性と共通してくるように感じました。
また、私たち大人に対してもどのような環境を用意していけばよいのかも、
保育から学ぶべきところがあるのだと感じます。
ミマモリスト
眞田 海