本を読むことで、知識を増やしたり感性を磨いたり、異次元の世界に入り込んだりと、いろいろな体験ができますが、人によって読書をする人、しない人、読みたくてもそんな時間がなかなか取れない人など、様々いると思います。
私もなかなか時間が取れないうちの一人ですが、我が家の子どもたちといえばとにかく読書三昧で、うらやましい限りです。寝るまでに5分でも時間があれば、本を開いています。
先日、娘が夏休みの宿題として取り組んでいた国語のドリルを見ていたら『夏の季語を使った俳句をつくりましょう』という問題があり、娘は夏の季語として“ひまわり”を使って一句読んでいましたが、その中で、ひまわりが咲く様子を“咲いた”ではなく“ひらいた”と表現していたことが印象的でした。そんな言い回しができるとは思っていなかったからです。
娘に、なぜ“咲いた”ではなく“ひらいた”を使ったのか聞いてみると、「その方が、ひまわりの綺麗な感じが伝わると思ったから」とのこと。
読書だけではなく日常のいろいろなことが反応して、表現力や感受性が豊かになっていくものだとは思いますが、読書によって様々な表現の仕方が身に付いたり、語彙が増えたりと、やはり読書は心を育てる一因になってくれるのだと思います。
他にも毎日繰り返し読んでいることで、漢字や言い回し、人間関係などなど、本人も気付いていないようなことをたくさん吸収しているのでしょうね。本には生きていくための栄養が詰め込まれているのかもしれません。
娘がこの夏休みにたてた読書の目当ては“目指せ1,000ページ”だそうです。たくさん読むことも大事ですが、読み終えた時に娘の心に何が残るのか、私も楽しみに見守っていきたいと思います。
美化コーディネーター
眞田 由莉