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9月初心会議社内木鶏

 

 

到知の9月号の記事の中から、私は上記の記事を選び、

初心会議にて「社内木鶏」を行いました。

(「社内木鶏」については下記をご覧ください)

 

https://www.chichi.co.jp/study/contentsstudy/shanaimokkei/

 

村井さんと井上さんの記事を読んで、一番心に残った言葉は、組織全体の内発力が、誰か意識の高い人に依存すると、その人がいなくなれば元に戻ってしまうという現状を何度と村井さんが見てきた中での、「一人でも十人でもいいので少しずつ社員の意識、内発力を高めていき、それを会社の社風、組織の気風にまで育てるほかないということですね。」という言葉でした。

 

ちょうどこの一か月、お客様のお悩みに触れる機会を頂く中で、大きな組織であればあるほどに、この「組織の気風」に対して困っているお客様が多々いらっしゃいました。あるお客様では理事長がいる施設では、「固い」組織の気風が育ってしまい、その育ってしまっている気風に苦しんでいらっしゃり、また関東で複数の施設を持つお客様もまた、本園にいた前理事長との間で育ってきた経営気風と法人が目指す保育理念との狭間に施設間での意識に差やギャップが生まれて苦しんでいるなど、今まで育んできた気風、言い換えれば風土や文化に苦しむお話をお聴きしました。

 

以前からアマゾンに1000億でその企業文化に目を付けられたザッポスを野見山さんが話してくださっていましたが、今月はお客様とのそんなご縁もあり、自分自身もザッポスから「風土」と文化を学ぶ機会も頂きました。どんな組織にも、そこに人がいる限り、その人たちという風土の中で、その人たちの文化が生まれてしまうというシンプルなことも、自分自身の中では今までは理解が出来ていませんでしたが、「悪い土」からは「良い作物」は育たないように、この「風土」と「文化」の因果関係を理解せずに「文化」だけを変えようとしても仕方がないのだと学ぶことが出来ました。

 

それは、自分たちの会社でも、家庭でも同じなのだと教えて頂きました。私の家族を見ても、沢山の良い文化もありますが、同時に悪い文化もあります。しかし、その悪い文化すらも、私を含めた人が作り出しているモノ。

 

磨くのは文化ではなく、人を磨き、人が育ち、そして良い文化に変わっていく。とても長い時間がかかるのだと気付き、より豊かな文化を築くために、小さなことですが、「聴いたり」「感謝したり」「笑ったり」「求めなかったり」と今できることを少しずつ取り組み始めてみると、家庭に育まれている良い文化が際立っていくことを実感する良い機会にお陰様で恵まれました。

 

また、社内に於いても、「忙しさやしんどさ」をどのように解決していけばいいのかとクルー間で悩んだとき、そもそも夢を実現させようとする人が「しんどい」というのは当たり前なのではないか?!という言葉を藤堂さんから頂いたとき、本当にその通りだ。スポーツ選手でも、保育者でも、なんでも、目指したものになろうとしたとき、しんどいのは当たり前。なのにそのしんどさを解消したいと思うこの心はどこからきているのだろうかと悩みました。

 

そして翌日、一円対話を久しぶりに行ってみると、何も問題が解決されたわけではないにもかかわらず、みんなそれぞれに、着実に前進しているという実感からか心が元気になったことを感じました。そこから思うのは、「しんどい」ことが辛いのではなく、仲間の話を真心で傾聴すること。自分の話を受け止めて聴いてくれること。その機会が不足することが辛いのではないと感じました。

 

風が通らなくなったり、土が固くなったり。この風土を耕す良い習慣を持つことが重要であり、その一つが一円対話であるように実感しました。風土を耕す様々な取り組みとは何か。優しい土。暖かい風。それを思う時、まず自分自身、ひとつひとつに「ありがとう」と言える自分に。「比較や批判」をしない自分に。人に喜んでもらえる自分に。出来ることから進んでいきたいと思います。

 

ミマモリスト
眞田 海