「人生色々」とはよくいうものですが、そんな中でそれに伴う感情や言葉も色々。
よく、コップに半分入った水を見て「半分しか入っていない」と感じるのか「半分も入っている」と感じるのか・・・同じものを見ても、人によって全くとらえ方が異なるという話をきいたことがありますが、自分自身を見直してみても、物事や人に対する受け止め方が色々あるなぁと感じています。
社内でも毎朝、「今日は〇〇でありがとう!」「昨日は○○でついてる!」など、天国言葉を発して体操をする「ついてる体操」を行ったりもして、プラスの見方を大事にしていますが、
もし、そんなプラスの言動によって幸せな感覚が得られないなら、どこか無理をしている証拠かもしれません。
・・・というのも、この「いい悪い」「プラスマイナス」というものを見た時に、
「プラスの方が心地よいよね」などの幸せな感覚があるのならよいのですが、「プラスでなければダメ」「悪い感情、言葉はよくない」などと思いすぎて、自分や誰かを責めたり裁いたりしている心があれば、それは本末転倒のような気がするからです。
例えば「コップの半分の水」に対しても「半分も入っている・・・と思わないとダメだ」とか「感謝しないとよくない」など、それこそその背景に何かを責めるようなネガティブなものが含まれていると、なんだか不自然に・・・^^;
そんな時は、正しさや立派さなどを強く求めている可能性があるので、むしろ「いい加減」さがあった方がいいのかもしれず、そういう意味では、いやな気持ちや辛い思いを続けるよりも、少し力を抜いて気楽になった方がいいこともけっこうあるような気がしています。
自分の人生を振り返っても、自分でどうにかできることばかりではなく、むしろ想定外だったりどうしようもないことが起きるもの。
そもそもいいも悪いもあるのが、自然であたりまえのことですから、「陰陽」のように、陰だけでもなく陽だけでもなく、陰陽一体で調和している自然の見方を養っていきながら、もし悪いと思ってもそれをマイナスに捉えすぎず、悪いことを無理に排除しようしないこと。
今の自分(の心)を大切に、場合によっては「いい加減」な考え方を選択できるようになることも、ひとつの人間としての成長ととらえ、まずは現実を受け入れ、自分の心を受け入れ、問題を受け入れ・・・そうやって一歩一歩前に進んで行けたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子