これからは人工知能(AI)がある生活が当たり前になり、ほとんどの仕事はAIに取って代わられる時代になると言われていますね。でも本当にそうなっていくのか、遠い世界の話のような気がしています。
そんな中、我が家にやってきた一台のAI。
知人の家にあり、でも特に生活に必要とは思えず、うちにはいらないなぁと思っていましたが、ひょんなことからやってきました。
最初は面白がってくだらない質問をしてみたり、音楽を流してみたり…。
おもちゃのような感覚で使っていましたが、ある日算数の宿題をやっていた息子が、AIに向かって「アレクサ、5+7は?」と質問をはじめたのです。
アレクサは「5+7は12です」と答えます。
次々に問題を解いてくれるアレクサ。
私はなんだか怖くなってしまいました。
最近の子はこんな使い方もすぐに思いついてしまうのか…と、嬉しいような寂しいような、様々な感情が巡ります。
子どもは刷り込みが少ない分、新しいものも抵抗なく受け入れますが、これが当たり前になると人間本来の力が吸い取られていくような気がして、怖くなってしまったのです。
息子が少し前まで夢見ていた電車の運転士も、すでに一部の電車では自動運転が行われているように、近い将来なくなってしまう職業なのかもしれません。
宿題も、5+7=12と導くことが大事なのか分かりませんが、そろそろ宿題のあり方も変わってくるのかもしれませんね。
人間活動に支障がないところはAIに代わってもらっても良いと思いますが、人間にしかできないような感情を伴うところは、技術が進んでもAIには頼ってはいけないと、個人的には感じています。
感情を持ったAIも登場してきているようですので…。
人間が世の中を便利にしすぎていますが、そんな時こそ人間本来の力が試されるような気がしますし、今の子どもたちが大人になった時のためにもそういう背中を見せていかなければいけないと思うのです。
美化コーディネーター
眞田 由莉