先日息子が学校から帰ってくると、苛々した気持ちが行動に現れ、表情も硬く、明らかに何かがあった様子です。いつもであれば良いことも悪いことでも「今日こんなことがあって!」と話し始めるのですが、なかなか話す気分にはなれない様子。「どうしたの?」と聞けば早い気もしましたが、その気持ちを堪えて、私もいつも通りに徹することにしました。
1人で本を読んだり、お菓子を食べたり、宿題をしたり…最初は何をするにも苛立ちが全面に出ていましたが、徐々に平静を取り戻してきたのか、他愛もない会話を交わせるように。たまに妹に当たる姿も見受けられましたが(笑)彼は彼なりに気持ちと向き合おうとしているのだと思うことにしました。
すると就寝前にチラリとその理由を話してくれました。まだ消化も仕切れていないようでしたが、自分の気持ちを一生懸命感じて、相手の気持ちも考えて、それでどうしようと模索することを今日一日モヤモヤと向き合っていたことが分かりました。第三者として「こうしたら?」と導くことは出来たかもしれません。でも彼自身が自分のこととして逃げず、感じ考え抜いて出た気持ちだからこそ「伝える」そして「伝わる」。そんな風に思う出来事でした。
人の気持ちが絡み合うことは、とことん感じ抜いて、自分なりに受け止めていく。大人も子どもも同じ、丁寧な積み重ねを大切にしていきたいと思います。
エールキーパー
秋山有紀子