いのち

いのちは使うと減るのだろうか。
 
寿命は刻一刻と尽きようとしていくが、
その中で、いのちを籠めて行うことで、
いのちそのものは減るのでしょうか。
 
いのちを籠めて行えば、その対象には
いのちが宿るかもしれません。
 
いのちを籠めて生きていれば、
至る所に自分のいのちが宿るかもしれなければ、
いのちというのは使えば使うほどに、
そこに宿り、増えていくものなのかもしれません。
 
人生にいのちを籠めて生きるということは
この地球にしっかりと自分のいのちや
生きた証を宿していくということなのかもしれません。
 
父が亡くなって20年近くが経ちますが、
私の中には変わらずに父のいのちや存在があります。
 
それは父がいのちを籠めて私に接してくれたからです。
 
そう思うと、父や母に限らず自分の中には数え切れぬほどのたくさんの
方々のいのちが宿っているように思います。
 

 
ミマモリスト 眞田 海