自宅マンションのごみ捨て場へごみを捨てに行った時のこと。
資源ごみ置き場に、メモ書きのついた紙袋に入った大量の文庫本があったのです。
メモ書きには「必要な方がいたらどうぞ」とあります。
どんな本なのか気になりいくつか手に取ってみると、作家の赤川次郎さんの作品が50冊ほど。その他が10冊ほど。
どれもこれも新品に近く、捨ててしまうのはもったいないと感じる状態の良さでした。
我が家には本好きな子どもたちがいます。
「このままだと捨てられるだけだし…。」「でも持って帰っても誰も読まなかったら…またごみ捨て場に?うーん…。」
いろんな考えが巡りしばらく迷いましたが、思い切って持ち帰らせてもらうことにしました。
ごみを捨てに行ったはずなのに、大量の本を持って帰った私を見て子どもたちは驚いていましたが、
事情を話すと目の色を変えて本に飛びつき、「これ面白そう!」と早速読み始めました。
特に、最近はミステリーや推理小説にハマっている娘の好みにぴったりだったようで、それから次から次へと読み漁り、
「ママ、これ面白かったよ!」などと感想を聞かせてくれています。
捨てた方は断捨離か、引っ越し等事情があってのことだと思いますし、やはりただ捨ててしまうのはどこか心苦しいのもあってメモ書きをつけたのだと思います。
“捨てる神あれば拾う神あり”と言うように、誰かにとっては不要なものでも、他の誰かにとっては宝になることって結構あるのかもしれませんね!
本の神様も喜んでくれていることでしょうし、今回の体験で子どもたちも物を大切にする気持ちを再確認できたようです。
この本たちが次の持ち主に渡るまで、我が家の本の神様として見守ってもらうことにします。
美化コーディネーター
眞田 由莉