先日のシンポジウムの中で、こんなお話がありました。
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「自分らしさをもっと表現した方がいいよ」
という言葉のおかしさがあるように思うんですね。
「もっと自分らしく!」と言われて、困っていたり、奥ゆかしくしている
その姿そのものだってその人らしさですよね。
存在している時点で、その人らしさを表現しているのに、
なぜもっと表現しろというのか。
それならば、自然と表現したくなるような場や環境を用意したらいいのに。
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これは、人に対する大切な姿勢なのだと感じます。
子どもたちにも「自分らしさをもっと表現した方がいい」なんて言わないですよね。
もし、普段のその子らしさが表現できていないなと感じるのであれば、
むしろその子へ言うのではなく、その子から聞いたり、環境を見直してみたり、
関わり方を見直してみたり。
「求める」のではなく、それぞれの<いのち>が安心する「居場所」
を作ることを大切にしていきたいと思います。
ミマモリスト 眞田 海