あるお客様のところで、「学童」を来年始めることとなったそうです。
以前は一度、行政から断られた「学童」。
実は学童には2つの管轄があるそうです。
一つは厚労省、一つは文科省。
文科省が現在募集している「学童」の目的は
「子どもたちの居場所づくり」
という目的で行っているそうです。
それを知った先生は、今行っている「見守る保育」が
・子どもたちそれぞれの発達に合った環境設定を行う考え方であること
・子どもたちの主体性や子ども自らの選択したことを尊重する考え方であること
・先生が管理するのではなく、子ども同士のつながりや助け合い、学び合いを尊重すること
などの考え方が子どもたちそれぞれの「居場所」や
「居心地の良さ」を作り出していることなど、文科省の掲げる目的と共通することに
気づき、応募したところ大歓迎されたそうです。
今、この社会の中で「自分の居場所」と思える場所が見つけづらい、
見つからないという問題は、子どもたちだけでなく大人たちにとっても
直面していることのように感じます。
仕事はきちっとやっているけれど、「居場所」とは感じられない。
家庭はあるけれども「居場所」とは感じられない。
仲間はいるけれども「居場所」とは感じられない。
学校には行っているけれど、「居場所」と感じられない。
地域に住んでいるけれど「居場所」と感じられない。
それは不登校や鬱症状などの「現象」としてしっかりと表れています。
これらは、社会の不自然さに「身体」が拒否反応を示す「正常」な反応です。
「不登校」の子どもをどうにかしようとか、
「鬱症状」になる人を治療しようという考え方では
社会の「不自然さ」そのものを改善することはできません。
社会も、学校も、会社も、家庭も、自分自身も
「今」の現状、時代に併せて、
環境や考え方を刷新していかなければなりません。
いつまでも、昔の時代に通用していたやり方を用いていては、
時代遅れになるだけで、不自然さに苦しむ声は消えません。
今の時代の「居場所づくり」に必要な考え方は何なのか。
保育の目線から、学校の目線から、家庭の目線から、企業の目線から。
https://soar-world.com/2017/12/21/panorama/
https://kokocara.pal-system.co.jp/2017/06/19/minna-school/
様々な取り組みから学び、自分自身を刷新していけば、
子どもたちもその姿から学んでいき、自分たちの時代を
自分たちでまた築き上げていくように思います。
ミマモリスト 眞田 海