先日、家族4人と義母で登山をする機会がありました。
もともとロープウェイに乗るだけのつもりだったのですが、人波に身を任せていたら気付けば本格的な登山になっていた…のです。
家族の中で登山が好きなのは主人くらいで、子どもたちからは不満の嵐だろうと思っていましたが、娘も、歩くことがあまり好きではない息子も、最初から最後まで全員が楽しんで登っていたのには驚きでした。
むしろ身軽な子どもたちは上りも下りもスイスイで早く次の景色を見たいといった感じで、私と義母は子どもたちのペースについて行くのに必死…。
つい足元ばかり見てしまいますが、ふと前を見るといつの間にか大きくなった、頼れる子どもたちの背中があります。
しかも娘の背中にはおばあちゃんのリュックが背負われていて、「私が背負ってあげる」という言葉に、心も体も本当に大きくなったなぁと何とも感慨深い気持ちになりました。
ロープウェイに乗って紅葉を見て温泉に入るという計画に、思いもかけず加わった登山。
大人も子どもも達成感でいっぱいでしたが、子どもたちにまた登山をしたいか聞いてみると、答えはNO。
「登山をするぞ」と意気込んで念入りに準備をしていたら、全員がこんなに楽しめることもなかったのかもしれません。
もしかしたら後にも先にも味わうことのないかもしれない達成感と、頼れる背中という大きな収穫のあった秋の登山となりました。
美化コーディネーター
眞田 由莉