先日、6年前に住んでいたところにあるラーメン屋さんへ
数年ぶりにお伺いしました。
そのラーメン屋さんは、スープや麺だけならず、
すべての具材を手作りしているお店です。
https://goo.gl/maps/j3aFQAEWJuuY3EAp8
入店すると、相変わらずお店は綺麗に磨き上げられ、
店主はいつもどおり、洗練された所作でテキパキとラーメンを作っていました。
「3年半ぶりですかね、お久しぶりです」
と店主に声を掛けて頂いたのには本当に驚きです。
確かに常連でしたが、
特に今までも喋ったことがあるわけではありません。
そんな一人の客までをも覚えていることに感動しました。
なんと店主、数千人のお客さんの顔やラーメンの好みを覚えているそうです。
朝10時からその日のスープを作り込み、夜中2時まで営業。
風邪もひかず、店主ひとりで切り盛りしています。
「ラーメンが好きだから全然苦にならない」
と20年を振り返っていらっしゃいました。
そして、3年半ぶりに食べたラーメンは、
あの時よりもまた美味しくなっていてました。
ビックリして、「3年前よりもまた美味しくなってますね!」
というと、
「そりゃそうですよ、毎日丁寧に仕事してますから」
という返しにまたビックリしました。
ラーメンって、美味しかったお店がまずくなっていく経験ばかりの
私にとって、年々美味しくなっていくというのは驚きでもあり、
そしてラーメンが好きなこと、丁寧さがしっかりと表れるという
真理に嬉しくなりました。
ただ仕事をするのではなく、いったい何のために仕事をするのか。
数千人のお客様の顔や好みを覚え、ラーメンをひたむきに丁寧に作り続ける
その「丁寧」に働くということの次元の高さから、学ばせて頂くことばかりでした。
ミマモリスト 眞田 海