子どもたちは沢山喧嘩をしますが、それと同じく沢山仲直りをします。
人を裁くことよりも、赦すことの大切さをなぜ幼少期の頃から積み重ねるのでしょうか。
子ども同士で自ら話し合い、仲直りをしていく「ピーステーブル」を見ていると
最初はそれぞれが「自分の価値観」で人を裁き、判断している姿を観ますが、次第に相手のことも感じるようになったり、気が付けば裁くことよりも、仲良くいたいという心に気づいたり。
人を裁いていく心は、自分をも裁くことにつながりますが、人を赦す心は自分をも赦すことにつながるのだと感じます。
成長し、大人になる段階で知識や正解、正論を持つことが社会で生き抜くスキルとして重宝されますが、その「スキル」を扱う人間そのものの「人間力」を磨く機会を私たちは子どもたちほど大切にはしていないのかもしれません。
包丁も扱い方によっては悪用もされるように、スキルは「末学」。人間力を磨くことは「本学」と言われますが、裁く心は自分の学びに変え、美点凝視で長所とつながる心を磨きたいと思います。
ミマモリスト 眞田 海