中学生から社会人になるまでは色んな人とバンドを組んで
色んな音楽をやっていたのですが、
人はそれぞれに好きな音楽やリズムが違うように、
その人らしさにはリズムがあります。
同じ音楽が好きでも、その人らしいリズムと音色があります。
同じリズム感と同じ音色の人を見たことがありません(笑)
同じギターで同じフレーズを弾いても、同じ音にならず、
同じ曲で同じフレーズを歌っても、同じ音にはなりません。
一時期、同じリズム感で同じ音色を出すメンバーを求めた頃がありました。
すると、バンド内は凄く雰囲気が悪くなります。
全然、楽しくないんですね。
だって、同じリズム感や同じ音色の人なんて求めてもいないんですから(笑)
リーダーの言うリズム・音色に近づけようとすればするほど、つまらない曲と
つまらない時間が生まれ、結局離れる。喧嘩する。
そして、何度も繰り返し、反省して気づくのが、それぞれのリズム、それぞれの音色、
それぞれの個性を尊重しよう、という方向性です。
自分の強みで作り出すフレーズは、いつしかお互いの強みを理解し合い、
お互いの音色を尊重し合い、補い合ったり、アンサンブルを楽しんだりするような
素敵なバンド生活に突入したことを思い出しました。
大事なのは、一緒に本気で音楽をやりたい!という事だけなんだなと。
その本気度だって、全く一緒じゃないのは分かっています。
それでも、分かっていれば、認めていればいいんだなと。
お互いの音色を尊重し始めれば、自然と楽しくなって、感動して、
どんどんとそれぞれの価値観以上のものが生まれる喜びに没頭するからです。
自分の音色を追求すること。
仲間の音色を尊重すること。
仲間の音色とのハーモニーを大切にすること。
バンドも、チームで働くことも、一緒なのかもしれません。
ミマモリスト 眞田 海